12/16 金曜朝柔術自主練日誌

 


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 昨日の夕方の段階で仕事により北海道は登別市にいて、

果たして今日の午前中、本土に上陸して朝柔術自主練習会に来ることができるのであろうかと、

かなり半信半疑でいましたがさすが仁志さん。

 

お土産のロイズチョコを手にやって来て頂きましたー。パチパチ👏

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現場は釧路であった模様。

 

マイナス16度であった模様。

 

 

今日は八戸も寒かったはずですが

レベルが違う。

 

“寒い” というより “痛い” らしい。

 

 

 

貴重でトンデモな仕事の話を伺いつつ、マンツーマンで5分スパーをまわしましたー。おす。

 

スパーリングをしていて気になった、シザーススイープとヒップスローも打ち込みました。

 

 

 

市川さんは来れなかった模様。

 

そして本来であれば馬場さんとやるはずだったんだけどな、今日の自主練。

 

 

まあ、いい。

 

またの機会だ。わたしはあきらめない。

 

 

 

 

 

 

 

馬場さんに僕がブログで白血病だって言ってるのネタだと思われてたみたいなんですけど、僕ガチで白血病なんですね。

 

まあ、ネタだと思われるくらい病人には見えないっていうのなら喜ばしいことなんですけど。

 

それにしても、ネタで自分は白血病なんだって人います?どういう意図?

 

 

 

今年の8月で、タシグナ(ニロニチブ)という抗がん剤を飲み続けて2年になるんですけど。

 

僕が患っている慢性骨髄性白血病というのは、日本人全員を全体集合とすれば10万人に1人、白血病患者を部分集合とすれば何種類かある白血病の中の1割にも満たない、まあ、めずらしいっちゃめずらしい病気なんですね。

 

なので、この病気特有の遺伝子が検査で同定されて抗がん剤投薬治療を始める段階から、臨床試験に参加することになったんです。

 

 

外国(フランス?)では2年服用し続けてある数値までガン細胞が減少していたら、完解とみなして服用を止めてみると。

 

そして経過をみたところ、約40%の人がそのまま服用を止めていても再発することなくほぼ完治の状態でいることが確認されたらしいんですね。

 

それを日本でやってみようと。

 

実験体は、今日本では約一万人くらいCMLの患者がいるみたいなんですけど、その中の何人か。

 

青森では数十人、

 

の中のひとりとして、1匹として、モルモットとしてですね、参加することになったわけです。

 

 

で、今年の8月でちょうど2年たちまして。

 

他の患者さんは結構この抗がん剤で副作用が強く出たりして、

薬を止めざるをえなかったり、

他の薬に変えざるをえなかったりしているなかで(それでもダメなら骨髄移植になっちゃうんですけど)、

 

僕は頻尿と頭皮のかゆみ、あとたまに出る薬疹ニキビ以外には目立った副作用もなく、ガン細胞の数値も順調に下がり続けていたんですね。

 

なので、2年たっていよいよ薬止めれるんだろうなと思って楽しみにしてたんですよね。

 

人間って贅沢な生き物で、

病気になった当初は薬さえ飲み続けていれば死なずにすむということで、

なんてありがたいんだ!と。

一生飲み続けることになるかもしれないけど、それで生きられるなら全然オッケー!!

 

みたいに思っていたんですけど、2年も毎日4錠を2回にわけて飲んでますとですね。

 

食事のタイミングもはからなきゃいけないですし、副作用もないわけではないですから、止めれるもんなら止めたいなぁって思ってきちゃうんですね、やっぱ。

 

 

 

そんな感じで8月。

 

いつも通り右腕から試験管10本分の血液を採られるのを見ながら、

 

(コレ、絶対体重減ってるよな)

 

とか

 

(試合前の減量方法のひとつとして、献血はありかも)

 

とか

 

(けど、俺の血は献血ムリだな)

 

とか考えながら、

 

 

(もう、このくすぐったい思いもしなくていいのかな?)

 

とか思いながら心電図とって、

 

 

待合室のソファで

若干いつもより緊張しながら

 

薬を止めるかどうかの是非を問う血液検査の結果が出るのを待ってたんです。

 

 

いつも待ち時間2、3時間ふつうにかかっちゃうんで本読んでるんですけど 

 

その時読んでたのは

生徒から借りてた

 

住野よるさんの “君の膵臓をたべたい” 

 

 

 

まったくその時の僕の状況に似つかわしいのか似つかわしくないのか。。

 

 

病気の話だし。死ぬし。

 

 

ただ、その状況を差し引いても泣けましたな。

 

決壊。

 

涙のダムが。

 

 

 

 

なんとか周りの人に気づかれないように誤魔化してるつもりだったんだけど、バレてたなあれは。

 

 

 

 

 

そんなこんなで、

必死に嗚咽をガマンしていると主治医である久保先生に呼ばれました。

 

 

 

 

 

 

 

単刀直入にいって、

 

 

今回の結果はダメ。

 

 

 

 

 

順調にガン細胞の数値が下がってはいるんだけど、どうも最初の数値が他の人よりやたらと高かったみたいで、そのせいもあってか2年たっても目標の数値を下回ってないと。

 

この状態で服用を止めたら、高い確率で再発するだろうと。リスクが高過ぎると。

 

 

 

さすがにショックというか、がっかりしましたね。止める気満々だったんで。

 

 

けど死ぬ病気なので、お医者さんに「再発する」っていわれたら従うしかないので。

 

 

 

泣く泣く今も、服用は続行中なんですけど。

 

 

 

それにしても、ちょっと気になってることがあってですね。

 

 

(いつもながら長くなってるので、つづく)