2/1 臨時(裏)増刊号3
全く自慢にならない話なんですけど、道場で失神してる回数は恐らく僕が1番多いんだと思います。
これはまた体重が軽いというのも、少なからず関係しているのでしょう。
重力というのはやはり強力で。
スパーリング中に落ちてしまった時の相手を、今ざっと思い出してみましても
やっぱりみんな80㎏オーバーの方ばかりでした。
自分より体重が重いのは当たり前だとして、それが20㎏以上差があったりするとちょっと、やっぱり4階級上になってしまうとキツイわけです。
同じテクニックを持っている者同士ならば、やはり体重の重い方が有利なわけですからね。
今までさまざまな技で絞め落とされてきました。
ベースボールチョーク、クロックチョーク、送り襟絞め、etc
首をしっかり絞められると、人間脳に酸素がいかなくなって意識を失うわけです。なので、蘇生法といたしましては
仰向けにして両脚を持ち上げ、それをゆらゆら揺らしてあげれば脳に血液(酸素)が送られ、意識を取り戻します。
そういうわけですので、もし練習中そういう状況に出くわした時はどうか落ち着いて対処してください。
まあけど、タップしろよって話なんですけどね。
そうなった時に1番冷静なのは、落とされた本人だったりしますから。
大抵、落ちたことに気づいてないから。
目覚ましてキョトンとしてる。
…あれ?なんかあった?みたいな。
かけた相手や周りは気が気じゃない。白目むいて唇震わせてたりしてたみたいだし、僕なんかは。
いっかい
ベースボールチョークで落ちてしまった僕に対して
「タップしてよ。
けんちゃんってさ、マゾなの?」って真顔で尋ねてきた人がいました。
まあ、その時は別段深くも考えずに
SかMかでいったら、やっぱりMなのかね、くらいに思っていましたが。
柔術という競技を考えてみますと、やっぱり柔術は痛いとかというより
苦しいとか耐えるとかの方が多い競技だと思いますので、Mな競技といえるのかもしれません。
相手を痛めつけるというよりは、相手を制するとか動けなくするという要素が強いですし。
そこまでいけばもう、関節技とか絞め技もオマケみたいなもんですしね。
頭つきのキムラロックを帯つかまれてディフェンスされた時に、ラペルを上手く利用する “腕縛り” なんてのもありますし。
ワームガードなんて、ほぼ “緊縛” ですよね。
そういえば、僕のインスタのおすすめにいつも身に覚えのない “緊縛” 系のアカウントがあがってくるんだけど、あれは一体どういうことなんだろうなねえさん。
さて
深淵なるマゾ(柔術)の世界の入口で、手招きしますはこのドM女。
おまちかね。
第3弾
あつこおねえさんの
柔術女子白帯奮闘記(第3話)