12/21 火曜朝柔術病人の愚痴

 

 

僕が今回何の話をしたいのかというと、ズバリ “薬とお金” の話です。

 

僕が今回休薬できなかったことを残念だと思ったのは、

毎日2回食事のタイミングを見計らって服用しなければならないわずらわしさと、

まあ軽いとはいえども副作用があるというのが嫌だというのがあるのですが、

 

1番大きな理由は、抗がん剤の値段のバカ高さです。

 

 

この慢性骨髄性白血病

 

発症から数年で急性転化し、そうなってしまえばもう手の施しようがないという、死ぬのを待つしかない病気であったのが、

 

(実際、昨年17歳のプロボクサー服部海斗さんやイラストレーターのフジモトマサルさんが同じCMLで亡くなりましたが、

おそらく病気の発覚時にはもう急性転化していたのだと思います。

そのくらい慢性期には自覚症状がないです。

 

僕も、健康診断で白血球数の異常過多を指摘されなければ、病院へ行くことはなかったでしょう。)

 

しかも古くは古代ギリシャ時代から存在していたらしい、本当に長い間不治の病として知られてきたこの病気を、

ほんの十数年前に開発された薬(開発者=命の恩人 ブライアン・ドラッカー http://unidentified-cml.blogspot.jp/2012/05/blog-post.html?m=1)が、

ほぼ完治に近い状態にまでもっていけるようになったということもあって、ある程度価格が高くなるのはわかるのですが、

 

それにしても、と。

 

 

その薬で命を助けてもらってる身でゴチャゴチャいうな、という声が聞こえてきそうですがあえて言わせて頂きたいのです。

 

 

僕が慢性骨髄性白血病の第二世代の抗がん剤、ニロチニブを服用し始めたのは2014年の8月。

それから毎月もしくは2、3ヶ月に1回検査と薬をもらいに青森県立中央病院に通っています。

 

 

ここで触れたいのは “高額医療費制度” というありがたい制度です。

 

治療費や薬代がバカ高い病気にかかった時、申請すれば(所得によりますが)僕の場合最初の3回は、もし薬代がそれ以上になったとしても¥88,800を限度に支払えばよくて、4回目以降は多数該当となって¥44,400のみ支払えばよいという制度です。

 

ようは薬代がどれだけ高くても、¥44,400以上はすべて税金でまかなわれるということですね。健康保険加入してればですけど。

 

僕はこうみえて健康保険加入してますので、その恩恵にあずかれると。そういうことですね。

 

ありがとう!日本!!

 

ありがとう!安倍マリオ!!

 

ありがとう!みなさん!!

こんな僕を生かしてくれて!!!

 

というわけですな、実際。

 

 

 

そこで今回、2016年今年ももうすぐ終わるこの時期に、会社も年末調整の時期でもありますしね。

 

2014年8月から2016年11月までの薬代を計算してみました。

 

 

 

まず、高額医療費制度を活用した僕が実際に支払った金額(患者負担額)は

 

¥659,670

 

…どうですか?

なかなか払ってますかね。

 

 

けれども実はですね、僕、こうみえて健康保険のみならずがん保険にも嫁に無理矢理加入させられていましたので、

がんと診断されたら保険会社からまとまった見舞い金が下りましたので、今のところそれでまかなえているんですね。

なのでホワイトプラン並みの実質0円なんですけど、今のところはですね。

 

 

それで次は患者負担額でなく、実際の投薬費(薬代)をですね、手元にある領収書をもとに算出してみたところ、、

 

2年と4ヶ月分の薬代です。

1日4錠ですので、850日分3,400錠ということになります。

 

 

 

 

 

 

¥12,283,380

 

 

 

 

…家が建ちます。

 

 

1錠 ¥3,600 くらい?

そーいえば1番最初に一粒 ¥4,000 くらいだとかなんとか、言ってたような、聞いてたような、それどころじゃなかったからな。

 

けど、こうして計算してみるとまんざらデタラメじゃなかったようだな(あたりまえだ)。

 

 

どーですか?

 

ちょっと自分で計算してビックリ。

 

これが丸々じゃないと思うんですけど、製薬会社にいってると思うとちょっと。税金が。。

 

 

そんな単純な話じゃないというのもわかってるんですけど。。

 

 

ノバルティスファーマ(製薬会社)が採算度外視で研究費を捻出してただろうことも理解してるんですけどね。

 

 

それにしても高いなぁ、と。

 

話題のがん治療薬オプジーボとかもそうですよね、おそらく。

 

 

こうなってくると

日本という国としましても、薬が保険料の財源を圧迫してくるでしょうし。

 

なによりも患者さん(僕もですけど)の家計においても、薬代が幅をきかせてきますよね。

 

 

高額医療費の多数該当でいくら2、3ヶ月に ¥4,4400 つっても、一生払うってなったらキツイですよ、そりゃ。

 

嫌ですもん。

 

 

実際、


それすら払えずに断薬せざるを得ない人もいるだろうし、そうでなくても薬代が家計を圧迫していろいろ困る人も、

 

いやそれは多分全員そうだろうと。

 

 

だって飲まなきゃ死ぬから、しょうがないもの。飲まなきゃ。

 

 

 

来年になると下りてきた保険金も底をついて、とうとう自腹になりやがるし。

 

 

う〜ん、、、

 

 

 

という愚痴を、来年をこころよく迎えるために、なんとか今年じゅうに吐き出しといてみたという次第。

 

まあ、こんなことも薬のおかげで元気だから言えるんですけど。。

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

ではまた来年。

 

 

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