1/24 火曜朝柔術練習日誌 〜おねしょは恥だが役に立つ〜
新年早々、おねしょをしてしまいました。
前回のおねしょは21歳の時。大学3年生。
お酒に酔いつぶれて部屋の床に寝てて。
ちょうど20年ぶりのおねしょということになります。
金曜の朝。
前の晩から朝にかけて、やけに冷え込んだ日でした。
夢をみていました。
新年会かなんかの宴会です。
結構かっちりとした、それこそパークホテルでの忘年会のような。みんなスーツ着て。
なぜか、ウチの職場の連中とパラ八のメンバーが入り乱れてる状況。そこらへんはさすが夢。
おねしょの時のよくあるパターン、ご多分に漏れず(漏らしたけど)夢の中でトイレに入る場面へ。
かなり広い、そしてなかなか豪勢なトイレで。
先に入っていた同僚は勝手がわからず、あーでもないこーでもないと悪戦苦闘している中、
(バカな奴…)
と、僕はこういったセレブな振る舞いには慣れているとばかりに颯爽と中に入り、勢いよく便器に向けて黄金色の聖水を放射。
目を覚まし、現実的にバカな奴なのは自分であると気づくのにそう長くはかからず、
飛び起きてまずは布団を触診。
…濡れていない。
どうやら正月に嫁に買ってもらったユニクロの極暖ヒートテックタイツの厚さが、尿が布団まで届くのを阻止してくれた模様。
ありがとう!ヒートテック!!
ヒートテックは暖かいだけじゃないぞ!
保温と保尿に優れた素材でできているんだ!!
みんなもヒートテックを買おう!!
トイレに駆け込み残りの尿を出し終えたあと、今度はこのヒートテックをどうするかについてあれこれ頭を悩ませる。
履いてるうちに乾くんじゃないだろうかとも考えたけども、出した尿量は結構なもんであったらしく、濡れてる範囲の広さと湿り具合はそんじょそこらの時間で乾く代物じゃない。
大人しくそのまま洗濯カゴに入れておくことにした。
問題はまだある。
嫁は朝に洗濯をする派だ。夜のうちにドラムの中に洗濯物を入れておき、朝起きてから洗濯機をスタートさせる。
なので、洗濯カゴに今現在入っているのは股関部分が濡れたヒートテックのみ。
不自然にも程がある。
布団が濡れていなかったことで
41歳にしておねしょしたのが嫁にバレる心配はなくなったかにみえたが、ここへきてまた新たな関門か。。
朝起きて、洗濯カゴに入っている股関部分が濡れている旦那のヒートテックタイツを見つけて
「やっぱり。お正月にヒートテック買ってあげて良かったわ」
なんて思うわきゃない。
おしめがわりに買ってあげたわけじゃないのだから。
それにしても、
いったい今何時なんだろう?
もし朝までまだ時間があるなら、その間にいくらかでも乾いてくれないだろうか。
淡い期待を寄せ、とりあえず股関部分が濡れたヒートテックを洗濯カゴに入れたまま、暗澹たる気持ちで寝室へとフルチンで階段を上っていく僕。
とりあえずパンツを履いて朝まで寝よう。
フルチンで寝室のドアノブに手をかけ、嫁を起こさないようにそ〜っとドアをあけた。
嫁は起きていた。
(後半へ続く)
10:30 誰も来ない。
10:35 金澤さんが来る。
が、着替えようとはしない。
10:45 堀内さんも来て、4人で雑談。
11:00になって、さすがに今日はもう来ないだろうと思っていたら、
六ヶ所村でッ
夜勤の仕事を終えたその足でッ
雪の影響で遅ればせながらもッ
若き王者が帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ チャンピオンッッ
俺達は君を待っていたッッッ田中良の登場だ――――――――ッ
(グラップラー刃牙全選手入場アナウンス風)
というわけで、スパーリング5分3本勝負。
終わったあとは、
片襟片袖ガードからのシザーズスイープと三角絞めを確認しました。おす。
(続き)
〜おねしょで夫婦を超えてゆけ〜
嫁はベッドの上で上半身を起こしていた。
フルチンの僕はそれを見た瞬間、脊髄反射で右手にあるウォークインクローゼットに反復横とびの要領で隠れた。
ナルトの影分身よろしく。
残像ができてかえって逆効果だったんじゃないかと思うくらい素早かったと思う。
「おはよう」
嫁はまだ暗かったからか、寝ぼけてたからか、おそらくどっちもだったんだろうけど気づいていないようだった。
1日の中で最も冷え込む冬の朝方に、フルチンで寝室に入ってきた旦那の不自然さに。
急いでパンツをはき、布団に潜り込む。
やはり、布団は濡れていない。
それにしてもあぶなかった。
もう、朝だったのか。
しかし、マズイ…(-_-;)
このままでは、嫁が漏らしたてホヤホヤのブツを手に取ってしまう。
今、正直に白状してしまおうか。
そうは思ったもののフルチンへの対応にチャクラを使い果たしてしまい、
もはや恥をさらけ出して謝罪するという結構精神的重圧のかかる振る舞いをする余力は残っていなかった。
布団の中で息を潜めながら、1階へ降りていく嫁の足音を聞いているといつの間にか眠りに落ちてしまっていた。
アラームの音で再び目覚め、飛び起きる。
嫁はアレを手にしただろうか。
そして、ソレを見てどのように結論づけたであろうか。
着替えて、おそるおそる1階のリビングへ向かう。
「おはよう」
普段とかわらぬ挨拶をかわす。
僕はすぐさま洗濯機のある脱衣場に向かう。
終わった洗濯物を2階の物干しコーナーに持っていくのは僕の役割だからだ。
あのブツは、
他の洗濯物と同様に洗い終えられていた。
てことは、嫁は間違いなく手にしている。
あのヒートテックウェットタイツを。
さて、
どうしよう。
僕から話を切り出そうか。
それとも嫁が切り出すのを待っていようか。
逡巡しながらも、一見普段と変わらぬ朝が過ぎていく。
タイミングは幾度もあった。
新聞を取ってきて、ありがとうと言われた時。
ZIP!を観ながら朝ごはんを食べている時。
一緒に昨日干した洗濯物をたたんでいる時。。
でも臆病でプライドの高い僕は、言い出せなかった。
41歳にもなって、高校受験を間近にひかえた娘を持つ父親が、新年早々おねしょをしてしまったことを。
あきらめかけていた。
嫁はもう、あと数分で仕事に出てしまう。
このままうやむやにしてしまおう。
臭いものにはフタをしておこう。
それが、大人だ。
自分が嫌いだった、大人だ。
そんなことを思っていた、ちょうどその時。
「うわっ、生理の血が漏れてズボンについちゃった。
ちょっと着替えるから、脱衣場まだ使わないでね」
漏れ…?
…まさか、、
…まさか、嫁はもうすべてを知っていて、、
その上で僕が言い出しやすいように、わざと自分の恥をさらけ出してそんなことを言い出したんじゃ。。
この仕事に出る最後のタイミングで。
そんな、、
なんてヤツだ。
やはり妻は偉大だ。
女性は強い。
つくづくそう思う。
僕は、ズボンを着替えて髪を整え、玄関で靴を履いている妻に向かってすべてを白状した。
妻「えーーーーーー!!!!
ちょっとーーーーー!!!!!!
最初に言ってよーーーーー!!!!!!
さわっちゃったじゃない!!!!!!
なんか濡れてるなと思ったけど!!
あれ、オシッコだったの!?
やだも〜〜〜〜〜!!
…とりあえずいってきます!!!」
…いってらっしゃい
ごめんなさい。